東京都は日本の首都であり、多くの人々が暮らしていますから、その住宅の必要数も他府県を圧倒しています。それだけに、住宅設備にしても住宅建材にしても、東京都で認められれば全国に普及するといっても過言ではありません。そのような状況において、エコカラットと呼ばれる内装用壁材は住宅建材として使用されるようになって約10年が経過しますが、口コミを中心にその評価が徐々に浸透し、今では大きなシェアを占めるようになっています。その特徴は生産過程にあり、エコカラットは、天然の粘土鉱物アロフェンなどの微細な孔をもつ原料を高温焼成しますが、実は最大の特徴がこの微細な孔であり、室内の湿度が高くなると湿気を吸収して湿度を下げ、逆に湿度が低くなると湿気を放出して室内に潤いを与えるといった空気調整機能を果たしてくれます。
したがって、私たちの肌やのどの調子を整えてくれる役割があります。さらに、エコカラットは、人体に悪影響を及ぼすホルムアルデヒド、トルエンといった揮発性有機化合物を低減させる効果がある上、原材料は土ですから境負荷軽減にもつながっていることが東京における高評価につながっています。また、東京にはエコカラットを取り扱う施工業者が数多くあり、ホームセンターでも販売されていますから、非常に手軽に取り入れることができることも、その普及の一助となっています。自宅は将来にわたって長く住む空間ですから、ハウスダストの問題を解決するためにも有害物質を可能な限り排除するエコカラットは、非常に有益な建築建材であると言えます。